備忘録
食
水野南北
「あなたは何をもってうまれてきたか。あなたが唯一もって生まれてきたのは「食」だけ。もってきたものを施すのが真の陰徳。
誠の隠匿は、わたしたちが日々食べるものを半分食べずに、天に献じ捧げること。この行いはやっている自分にしかわからないので誠の陰徳。たとえ一口だけでも、日々このように実践していけば子孫の因縁をも消し去る」
裕福でなくても嘆かないこと。
足るを知って、一層食を慎んで徳を積むこと。
食は身体を養うための「本」である。これを慎んでいると、五臓六腑が健康になり、腹の調子も良いので、身体が丈夫になり自然と気が開いてくる。
気が開いてくるとそれに従って運も開き開運する。
だから食を慎むと血色がよくなり開運する。
とにかく3年間食を慎むこと。
3つあるなら2つだけ食べて、あとひとつ食べたいと思うところを食べず神に献じる。
肉食に限らず、食べ物をこのように献ずれば、あらゆる願いは叶えられる。
穀物を食することを基本とし、肉は少量とする。また塩も穀物と同様に尊きもの。
塩は生命の源。塩には体を温める作用もあり、とても大切。
肉がいけないというのは腸の中で腐敗するから。腸の中で肉が腐ると腐敗菌が繁殖しいろいろな毒素が出て血液を汚す。
自分の中に備わる体内時計のリズムで規則正しく食事をすることは、痩せ体質の土台となる。
体内時計とずれた食生活をすると毎日違った時間にホルモンなどを分泌させることになり、体に無理をさせる。
それで代謝が落ちればカロリーの消費量が下がり脂肪がつきやすくなる
200年以上前、水野は独学で現代でいう「時間栄養学」を導き出していた。
腹八分目を意識し、空腹感を味わうことは痩せ体質になるだけでなく、アンチエイジングにもつながる。
満腹にならない状態を続けると、糖質が足りないときの代替エネルギーであるケトン体という物質が生成されやすい。
ケトン体は長寿遺伝子を発現させるので老化予防になる
発酵食品を1日1食食べる
ヨーグルト、味噌、醤油、キムチ、納豆、塩こうじ
夜働きは大凶
悪い因果を解消して良い因果を作るには陰徳を積むしかない。
慈善事業、動物愛護は人の目に触れるからだめ。
本当の陰徳とは、日々の食べ物を半椀減らす行為。これは自分しか知らないから本当の陰徳。
毎回一口減らすことを継続するなら、自分の悪い因果、子孫の悪い因果を解消することは、月を指すほどに明らか
人間の一生の吉凶は皆只その人の飲食による。恐るべきは飲食。慎むべきは飲食。
飲食が分限より少ない人は人相がたとえ悪くても吉であり、相応の福分を得て長生きし晩年幸福である。
飲食が分限より多い人はたとえ人相が良くても何事も順調にいかず、手遅ればかりで、生涯気苦労が絶えず晩年ふしあわせである。
少食で激しく定めている人はたとえ貧乏して悪い人相であっても、相応の幸せがあり、長生きしても何事も大抵不自由することなく、晩年しあわせであり、ひ弱そうに見えても病気をすることがない。
大食であって、そのうえ量も時間も決まっていない人は問題外で、一生涯運は良くならず、ついに家庭を壊し病気になる。
飲食に定めがあっても、時々少しでも多かったり少なかったりすると、収入もまた多かったり少なかったりする。飲食が一定していて変化がないと、収入もまた一定して変化がなく、ただ食事を一定にして厳重に守るが良い。
厄年に大難の相があっても、いつもおごった食事をせず、厳重に定めている人は厄をまぬがれる。
酒や肉を多く食して肥え太った人は、一生涯出世発展することがなく、慎まないと晩年不幸せである。
自分が後々立身出世しようと思うならば、第一に食を減らして厳重に定めること。これができる人は立身出世し、できない人は生涯立身出世の見込みがない。
繁盛している家の運がつきてつぶれようとしておっても、もし跡継ぎの主人がその食事を減らして厳重に守ると収入が自然に伸び、家運は栄える。
たとえ貧乏で苦労の多い人相でも、自分自身で貧乏人らしく粗末なものを食べ、これを厳重に守り抜くときは、自然に貧しさから抜け出して相応の財産ができる。これを自福自得という。
常に腹七分目をこころがけよ
人それぞれ、仕事や体格が違うのであるから、食べる分量は自ずと異なる。したがって、食を節する場合は、その人相応の分量で節する必要がある。
自分が食を節しているからといって、家族や他の人に無理にそれを押し付けてはいけない。
節制は吉だが、ケチは大凶である。したがって人をもてなすときには、自分の節制に関わりなく、盛大にもてなすこと。
青菜の類は、いくら食べてもかまわない。
一芸に秀でるほどの者は、慎みを堅く守っていてもますます天から苦しみを与えられることがある。それはその道をますます極めさせるためである。
食欲がなければ無理に食べるな
道元の教え
わたしたちのいただく食事は、多くの人々の労力と天地の恵みによってもたらされるものであることを考えること。
食事をいただくにふさわしい働きや生活をしているか反省し、欠けているところがないか考えること。
食事をいただくのは、迷いのこころをなくし、過ちをおかさないよう修行するためである。むさぶりのこころ、怒り憎むこころ、愚痴のこころを起こさないよう注意すること。
食事をいただくのは、良薬を飲むのと同じで、心や身体を養い育てるためである。
食事をいただくのは、人間としての道、人格を完成させるためである。
重労働者出ない場合、午前中は体内は排泄システムが働く時間帯なので、消化器をはじめとする内蔵器は活動しにくい状態。なので消化器に負担を強いることは控える。
朝は消化酵素の無駄使いや内蔵器への負担を防ぐために、せいぜい果物や生野菜、酵素飲料などがよい。
西勝造
朝食を摂ると、筋機能が完全に働かないために、排泄すべき毒素が体内に残って各組織の間に停滞する。朝食者にリウマチや神経痛が多く、朝食を廃止するとなおる。
空腹こそ幸福 という感覚が必要
東洋医学ではすべての病気の原因は、血液の汚れとしています。
血液の汚れをきれいにするには「少食」
少食で空腹状態になると、血液中の栄養素がなくなっていき、血液中の白血球が異物をよく食べてくれるようになる。 ??
すなわち 空腹状態=免疫力アップ ?
少食にすると、消化のために胃腸に血液を多く供給する必要がなくなる。すると全身の細胞に血液を多く供給でき、各細胞の新陳代謝も活発になる。
その結果栄養素の燃焼・排泄がスムーズに行われ、血液中に排泄物を残さず血液の流れを防ぐ。
食べるという行為はそれ自体で多くのエネルギーを消費する。
断食は人間や生物を次のステージへと昇華させるもの。それくらい大きな効果がある。
断食の脳への効果
脳のエネルギー源は通常ブドウ糖。断食中はケトン体をエネルギー源とする。ケトン体とは身体の中で脂肪が変化してつくられる物質。
体内にケトン体が増えるとアルファ波も増大する。
アルファ波は脳を活性化させる作用もある。免疫力を高め、病気を予防する効果もあると言われる。
早起きし、日の出の太陽に手を合わせて拝むこと。こうすれうば開運する。
太陽の「気」はわたしたちの想像をはるかに超えたもの。
食事は1日二度とるくらいがちょうどよい。
肉食が過ぎると、消化酵素が浪費され、代謝酵素が減り、老化を速める
旅館やホテルでのバイキング朝食。
せっかくごちそうが並んでいるのだから、この時とばかりについつい必要以上に食べてしまうのが人情。
まだ部屋の断捨離ができていない人はまず食の断捨離から始める。そうすれば苦も無く部屋の断者離だできるようになる。
「自分を信じ、自分を明かりとする。真理を信じ、真理を明かりとする」
ブッダの心の中では自分と真理の間に隙間がなかった。
何をどう食べるか、どのようにして健康を維持するかは、自分が一番よくわかっているので、それに従いなさい
辛いこと、腹立たしいことがあるとき、私はまず自分のそういった思いを強く感じるようにしています。感じることを中途半端にはしません。苦しんで苦しんでこうこれ以上苦しむことができないというところまで行くと、あとは自分ではどにもできなくなって、神様にすべてをお任せしようという心境になります。すると必ずそこから這い上がる道が見えてきます。 佐藤初女